灰被り姫の城

20分ほどして、第一次審査が終わった。


『五十四人中、十五人の方が二次審査に残りました!
それでは、残った出場者を発表しましょう!』


司会者が、明るい声で言う。


観客は、誰が残ったのか気になっているのか、かえって会場は静かになっていた。


あたし達出場者も、緊張で張り詰めた空気で、喋っている人は誰一人
いなかった。


『まずは、エントリーナンバー二番!愛川心愛さん!』


「きゃ~!やったあ~~!」


司会者が愛川さんの名前を口にした瞬間、愛川さんは大喜びで、ぴょんぴょんと跳ねる。

それと同時に、エントリーナンバー一番の瀧井さんが肩を落とした。