灰被り姫の城

そういえば、浅田君と喋るのは初めてだ。

それなのに、どうして浅田君は、どうしてこんな顔をするんだろう。


今まであたしと会話してきた男子は、あたしと喋れただけですごく嬉しそうな顔をしてきた。


でも、浅田君は違う。


浅田君は、ずっと無表情。



どうして、どうして浅田君はあたしに魅了されないんだろう……。



「じゃあ、またね」



そう言って、あたしはその場を離れた。

視聴覚室に着くと、中にはもう既にたくさんの出場者の女子生徒がたくさんいた。

こんなにたくさんの人が出場するんだ……。

正直、見くびっていたかも………。


ざっと見ただけで50人はいる。