灰被り姫の城

「うおおおおおおおおおおお!!!」


信者の男子生徒が、あたしに向かって金属バットを振り下ろす。

あたしは、ギリギリのところで何とかそれを避け、全力で逃げ出した。


「姫が逃げた!」

「追いかけるわよ!!」


信者達が、あとを追ってくる。


逃げなくちゃ、逃げなくちゃ、逃げなくちゃ!!!


あたしは、無我夢中で廊下を走り、図書室へ逃げ込んだ。


「あれ?新田さん。
そんなに急いで、どうしたんですか?」

図書委員の二年が、あたしに声をかける。

あたしは、図書室の窓際の席で、静かに本を読んでいる浅田君の姿を見つけた。