灰被り姫の城

もはや、誰があたしの信者で、誰があたしを裏切った来栖さんファンなのかもわからない。

「チッ、どうしてこんなことにっっ!!」


と、あたしの背後で舌打ちと声が聞こえた。

その声の主は、来栖さんだった。


「く、来栖さん……!?」

「せっかく、新田先輩が男子と手を握っているところを撮ってSNSに投稿して、新田先輩のファンを私側に引き込めたと思ったのに!!

どうして、こんなことになっているのよ!!」


来栖さんはそう言って、自分の親指の爪を噛んだ。


何だ……純真でいい子に見えて、結局は来栖さんも、あたしの姫の立場を狙っていたてわけね。


来栖さんの話を聞いたあたしの信者が、


「やっぱり、お前の仕業だったのか!!」

「殺す、殺す!!」


と叫び、椅子やらバットやらで、来栖さんを総攻撃する。


「きゃあああああああああああああああああああ!!!」


来栖さんの悲鳴が、耳に劈く。