灰被り姫の城

「ホームルーム始めるぞー、席に着けー」

担任が教室に入って来て、朝のホームルームが始まる。


何なの……皆して、あたしを無視して。

そんなことをして、許されると思っているの?

ここはあたしの城で、あたしはその姫よ?


あたしに逆らったら…あたしの信者達が責め、小嶋さんや久保さんのときのようにアンタ達が普通の高校生活を送れないようにするわよ。


今に見てなさいよ…………!


あたしは、ギリリと歯軋りをした。

その様子を、冷たい目で浅田君が見ていた。



休み時間、あたしの信者の一年生の女子がクラスにたずねてきた。


「姫いますか?」

「あたしに、何か用かな?」

「あの、実は…昨日SNSにこんな投稿があってですね…」