灰被り姫の城

「せっかく助けてやったのに……」


と、後ろで浅田君が言ったのにも気付かないほど、あたしは必死だった。



家に帰ると、あたしはベッドの上に思い切り寝転んだ。


今日は最悪だった。


浅田君のこと…。


どうして、浅田君はあたしに見惚れないのか?
あたしの顔が整っている、と言っていたから、可愛いと認識はしているはずなのに、どうして?

可愛ければ、それでいいんじゃないの?


そして、どうして浅田君はあたしのことがわかるのか?

あたしが考え事をしてぼーっとしていたことも、あたしが自分のことを可愛いと思っていたことも。


あああああ、ムカつく。

なんなの、アイツ。


あたしは、努力してこの場所を手に入れた。

それなのに、あたしに違和感があるとか言いやがって。


自分は、地味で暗くて、友達もいないくせに………。