灰被り姫の城

「新田さん、ちょっといいかな?」


話したことのないクラスメートの男子が、あたしに話しかけてきた。


「? うん」

あたしは、首を傾げながら返事をした。

「ちょっとこっち来て」

あたしは、男子に言われるがまま、人気のない中庭までついていった。


「それで、なんの用…かな?」

あたしは、男子に尋ねた。
すると、男子はしばらくもじもじした後、決心し、こう言った。



「俺と、付き合ってください!」


と。


「え!」


あたしは驚いた。


まだ入学して一ヶ月も経っていない。

この男子のことを、あたしはよく知らないし、この男子もあたしのことをあまりわかっていないに違いない。


それなのに、告白されるなんて!