灰被り姫の城

そして、里香の歌は終わった。


『ありがとうございました!それでは続きましてー……』


里香が、舞台から戻ってくる。


「里香……今の歌…………っ」

「ああ。去年、レイが歌っていた歌。
去年レイが歌っていたのを聴いて、すっかりこの歌が好きになっちゃったの。

だから歌ったんだけど、どうだったかな?」

「どうって……」


どうもこうもない。

これは、あたしが去年歌った歌。
それを、里香が歌った。

いい感想なんて、出てくるわけがない。


「結構練習したんだ。よかったでしょ?」

確かに、歌は上手かった。
発音も、きれいだった。

だけど…だけど………!!