灰被り姫の城

愛川さんがそう言うと、可愛らしいアイドルっぽい感じの曲が、体育館に響く。

そして、相変わらずキレキレなダンスを踊る愛川さん。

去年はクールなダンスだったが、今年はどうやら男子からのウケ狙いで、ぶりっ子アイドルみたいなダンスのようだ。


馬鹿だなあ。

確かに、男子からのウケはいいかもしれないけれど、観客の女子達はあまりいい顔をしていない。


あからさまであざとい雰囲気のかわいさは、女子からは嫌われるもの。


そのことを理解していないようじゃ、愛川さんは今年も優勝はできないだろう。

まあ、あたしがこの学校で一番可愛い時点で、あたし以外の人が優勝することはないんだけどね。


程なくして愛川さんのパフォーマンスは終わり、あたしの番がやってきた。


『それでは、大本命のエントリーナンバー八番、新田レイさんです。
どうぞ!』