灰被り姫の城

一週間後、文化祭の当日となった。

今年のミスコンも、文化祭二日目に行われるので、一日目は自由に回れる。

今年も、あたしは里香と沙希ちゃんと加奈ちゃんと一緒に回っていた。


「次、どこ回る~?」

「え~と、三年一組のミニゲーム楽しそうじゃない?行ってみようよ!」

「ここも楽しそうじゃない?一年五組の露店!」

「迷っちゃうなぁ~」


楽しく四人で喋っていると、廊下の窓から見える別校舎で、浅田君の姿が見えた。


また、一人でいる……。


どうして、いつも一人なんだろう。


決して、中学の時のあたしのように皆から嫌われているわけではない。
それなのに、どうして?


どうして、彼は一人なんだろう……。


「レイ、ぼーっとしちゃって、どうかした?」


里香の言葉に、


「ううん、なんでもない」


とあたしは答えた。