なのに、どうして浅田君はいつも無反応で、無表情。

眉ひとつ動かさない。


このあたしと、ぶつかったというのにも関わらず!


どうして、どうして、どうして、どうして。

どうして、あいつはあたしに魅了されない!?

なんで、どうして、なんで、どうして。


気に入らない………。


そう思い、あたしは教室に入っていく浅田君の背中を睨んだ。