灰被り姫の城

そんなことを考えながらも、あたしはもらったスポーツドリンクを一口飲んだ。


「レイちゃん、相変わらず人気だよね~!」

「でも、相変わらず彼氏はいないよね~」


体育の授業中、となりのクラスになった沙希ちゃんと加奈ちゃんがあたしに話しかけた。


「あはは」


あたしは、また笑って誤魔化す。


あたしが人気?
当たり前でしょ、こんなに可愛くて優しくて、去年のミスコンにも優勝したあたしが、人気者なのは。

彼氏がいない?
だって、特定の誰かと付き合うようになれば、小嶋さんのときのように、ファンがあたしから離れていく。
だから告白も片っ端から断ってるの。