灰被り姫の城

どうしてまた、よりによってこのタイミング………。


「え、あれが新田?なにあれ。高校デビューってやつ?」


井岡の取り巻きのうちの誰かが、あたしを指差して笑いながら言う。


「そうなんだよ、根暗のくせにパーマあててやんの。笑っちゃう!」


猿のように手を叩きながらキャッキャと耳を劈くような、無駄に高い声で笑う井岡。


「何?高校デビューって?」


クラスの誰かが言う。


「あー、もしかしてアンタら、中学の時の新田のこと知らないの?
じゃあ教えてあげる!

新田はねえ、中学のときは地味で暗くて、ダサ子だったんだよ!

これがその時の写真!マジウケる」