灰被り姫の城

「新田さんの歌、楽しみだな~」

「ミスコンのときめっちゃ上手かったよね!」

「また聴きたいな~!」


クラスの皆は、あたしの歌に期待してくれてるみたい。

ああ、本当にわくわくしてきた。


そんな時。

最高の気分に、最低なタイミングで、最悪な人と出くわしてしまった。


「ちょ、また新田じゃん!」


そこに現れたのは、井岡だった。

今回は、後ろに取り巻き達を連れている。

その取り巻きは全員、同じ中学の人達で、皆あたしをいじめたことのある人達だった。


「何、新田さんの知り合い?」

「確か、レイちゃんと同じ中学の人だよ。

前も会ったの」


クラスの女子の誰かの問いに、沙希ちゃんが答えた。