灰被り姫の城

「うん、中学のときのクラスメート。
ごめん…先に帰っててくれる?」

あたしは、沙希ちゃんにそう言った。

「そっか、積もる話もあるだろうしね」

と、納得したように沙希ちゃん達は先に帰っていった。


「なになに?友達?地味で暗いアンタに、友達なんてできたんだ~?」

クスクスと笑う井岡。

「つーかその格好なに?まさか、高校デビューってやつ?笑えるんですけどー!
アンタみたいな不細工がちょっとおしゃれしたからって、モテると思ってんの?」


実際、モテるしミスコンにだって優勝した。

だけど、そんなこと言えなかった。

あたしはただ、中学の頃と同じように、俯いて黙っているだけ。


井岡には、逆らえない。