灰被り姫の城

なぜなら、あいつらはかつて小嶋さんのファンだった時代に、小嶋さんから冷たく扱われていたからだ。


そのことにあたしが気付いのは、落としたハンカチをあたしのファンであり、元小嶋さんファンだった大田君に拾ってもらったときだった。

あたしが大田君の名前を言い当てたとき彼は、

『嬉しい!
僕の名前を覚えてくれているなんて!

前は小嶋さんのファンだったけれど、小嶋さんは僕みたいな影のうすいファンの名前なんて覚えてくれなかったから……。

やっぱり、姫に乗り換えてよかった!』

とはしゃいでいた。

そう、小嶋さんは、自分のファンの名前なんか、いちいち覚えちゃいなかったのだ。