灰被り姫の城

これは、利用できるかもしれない…。

そう考えて、あたしは本で自分の顔を隠し、その中でニヤリと笑った。

その様子をただ一人見ている物がいた。
しかし、その存在にあたしは気づかなかった。


図書室を出て廊下を歩いていると、


「姫だ!」

「今日も可愛いー!」


と、あたしのファンがざわざわとしていた。

そう、あたしは姫。

姫は、いつか女王になる。


一番になるのは、あたしよ。


あたしは、ファン達ににこりと、清楚で可憐な笑顔を見せた。

ファン達は、ますます騒がしくなった。


「やっぱ、小嶋さんとは違うぜ」


と、ファンの誰かが言った。


ミスコンのことをきっかけに、すっかり小嶋さんのことを嫌うようになったファン達。

みんな、待っててね。

アンタ達が嫌いな小嶋さん、今すぐにでも蹴落としてみせる。