灰被り姫の城

そのとき、コンコンとドアをノックする音がした。

入ってきたのは、姉の美鈴(ミスズ)ちゃんだった。


美鈴ちゃんは、あたしより二歳年上の、今年高校三年生だ。

美鈴ちゃんとあたしは、血は繋がっていない。

実は、あたしの母親は、あたしが小学校高学年の頃、病気でこの世を去った。
そして、その二年後に父親はに別の女の人と再婚をした。

その女の人の連れ子が、美鈴ちゃんというわけだ。


「ご飯だってさ」


そっけなく、美鈴さんが言う。


美鈴ちゃんとは、実はあまり仲が良くない。

どうやら、体育会系の美鈴ちゃんにとって、自分とは違って成績の良いあたしのことが、あまり気に入らないようだ。

あたしも、美鈴ちゃんのことは、あまり好きではない。

雰囲気がどことなく中学生の頃あたしをいじめていた女子達にそっくりだし、実際に何度か嫌がらせを受けたことがある。