「何してるの?」

「は?あんたに関係ないでしょ?」

私に言い返して媚びないあたり、この前の人たちよりは根性が据わっているな、なんて考える。


「てか、あなたたっかのさんでしょ?こいつの知り合いなの?まさか友達?」

「え、まじ~?あの"高野さん"がこんな奴と?」

「ちょ、まって。冗談キツイし~!」

そう言ってゲラゲラと嘲笑する女たち。

下品すぎ。

こいつら見てるとイライラする。

でも私は自分でも驚くほどポーカーフェイスで、こんな時でも完璧な笑顔を浮かべた。


「そちらこそ、小動物に群がるハイエナみたい…。その顔、あなたたちが大好きな"湊様"たちに見てもらえば?」


そして取り出したのはスマホ。

カメラアプリを起動させて、ハイエナどもを連写した。