「これからよろしく、佳穂」

「え、今…カホって呼んだっ?」

「うるさい」

「ウソっ!すっごく嬉しい!」

「はいはい」


今にも抱きついてこようとするから私は本気でそれを回避した。

九条 拓には喧嘩を売りたくない。


あの人は絶対この子を溺愛しているから。

佳穂が考えている以上に。


「結愛ちゃん好き!」

「わかったわかった」

だからやめてって。

九条 拓は絶対怖いから。


「結愛ちゃん、私のお弁当のおかず食べる?」

「食べない」

「えー、食べていいのに」

「いらないの」

「じゃあじゃあっ!また溜まり場に来てね?」


なにが"じゃあ"だ。

全く話の繋がりが見えないんですけど。