そんな甘い日はすぐに通り過ぎ、苦しい闘いが始まった。

「ハァハァっ……グハァハァ……」

日に日に死に近づいてる。

自分の身体がそう言ってる。

意識が朦朧とするなか、先生が懸命な処置に追われてる。
そんな光景を苦しそうな顔で見るお母さん。

そこには翔太達はいなかった。

良かった。こんな姿を見せたくなかったから。

もう長くは生きられない。
だから、私はここに生きていたという「証」を遺した。

大切な人達に向けてーーー