「みんな自分のこと考えすぎ‥‥」

はぁ。とため息を着きながらパフェを頬張る夏宮。
皆はというと
陽向くんは「ゲーセン!」
湊くんは「ちょっと本を買いたいから」
羽黒は「‥‥ゲーム」
小春ちゃんは「まってー!羽黒くーん!」
ってな感じでまた2人になってしまった。

《また2人だね》

そう書くと夏宮は

「お、おお、そ、そうだな。あはっ、はははっ。」

さっきからこの調子だ。なにか変だ。

《なにか隠し事してる。私は隠し事嫌いなの》

すると夏宮は

「隠し事?お、俺がかー?」

やっぱり。

《今のなつみや気持ち悪い》

「お前の言葉たまにど直球だよな‥‥。でも、

隠し事は‥‥してるよ。


けど、悪口とかの隠し事じゃないんだ。その日が来れば言えるんだよ‥‥」

夏宮は笑ってなかった。むしろ言えない自分が嫌いって顔してる。その顔は自分の言葉に嘘をついてる昔の私と同じ顔。

《なつみやのその顔嫌い》

「‥‥え?」

《昔の自分みたいで嫌い》

「‥‥昔のお前?」

私は隠し事は嫌い

それは、昔の自分が嫌いだから

夏宮達と会う前の自分が嫌いだから

あれ?今思えば夏宮が嫌いじゃない

ー昔の自分と夏宮を重ね合わすからだ

《お願い私の前では笑っていて?》

そう書いてる途中に自分の頬に暖かいものがつたっていた