「湊、陽向が今起きたっぽい。」

「んもー。だから誘いに行こうかって行ったのに‥‥。僕陽向ん家行ってくるから4人で先行っててくれる?」

「お兄ちゃん‥‥?」

「えっと‥‥夏宮、羽黒、海原さん、小春頼んでもいい?」

「全然いいよ。」

じゃあ頼むね。と行って陽向の家に向かう湊の背中を見送った後。

「じゃあしゅっぱーつ!」

「‥‥めんどい。寝たい。」

《はぐろ》

羽黒の言葉にムッとした威圧を送る海原。可愛いなって思う気持ちがあった。

「なんだ‥‥この気持ち。」

《なつみや?どうしたの?》

げっ‥‥声に出てた?

「‥‥ふぁっ。おいてくぞー。」

待ってーと羽黒のそばに駆け寄る海原。
そしたら湊の妹小春ちゃんが来て

「夏宮先輩!」

耳貸してください!と手招きをする。

「‥‥それは恋ってものですよ。」

うふふっ。青春ですね。と行って小春ちゃんも駆けていった。

「いやぁ‥‥まさか‥‥ねぇ?」

「おーい。夏宮ー。お前だけほってくけど?」

と遠くからのんびりとした冷たい言葉が聞こえる。

「‥‥今行くよー!」

まぁ、ちょっと考えるか。