あれから1週間たった。

俺は海原が3年D組だということを知った。

「あれっ?夏宮またきたの?海原さんなら今日も休みだよ。」

廊下側で喋っていた女子たちがそう言う。

「なに?海原さんのこと好きなの?」

1人の女子がそう言うと周りがあぁーありそー。という反応をする。

「海原さん凄く可愛いと思うけどさ、夏宮くんが海原さんのこと好きなら私嫉妬しちゃう〜」

このぶりっ子女子。

「夏宮が好きな人多いよねー」

知ってる。告白だって何度も断ってきた。

「海原さんと実質釣り合わなくない?」

勝手に言うなよ。なんで釣り合うとかお前らが決めるんだよ。

「で?どうなの?夏宮、海原さんのこと好きなの?」

「‥‥わかんないんだよ。」

そう言ってD組から離れる。

海原のことで今は頭がいっぱいだった。俺は1人のことこんなに思ったことがなかったし、自分が海原のことどう思ってるのかもわかんねー。

でもこれだけはわかる。


「友達になんなきゃ何も始まらねぇ」



俺は海原の家に行くことを決めた。