「‥‥えっ?」

なんで‥‥俺じゃだめなのか?告白でもねーのに、友達で振られるってこんなに悲しいもんなのかよ‥‥

《声も出ない友達なんていらないでしょう?》

「‥‥」

《だから、友達は本だけでいいの。》

彼女は少しうつむいた。やっぱり体は素直じゃないみたいで、本当は友達が欲しいようで‥‥

ポロポロ‥‥

彼女は俺の前で泣いてしまった。

「う、海原?」

《ごめん。1人で帰るね。》

そう書いた紙を俺の胸元に押し付けると走って帰ってしまった。

本当は止めたかったけど泣いてる彼女を見ると体が動かなかった。

「明日から‥‥会えないのかな。」

俺はポツリと柄でもないことを呟いていつもは乗って帰る自転車を押して帰った。