夏宮side

俺は鍵を返しに行ったら

先生「おぉ!夏宮か!ちょうど良かった。お前ちょっと西館締めてきてくれ。」

嘘だろ‥‥。海原待たせてんのに‥‥
渋々先生には逆らえないので俺は西館に行き鍵を締めた。その後に全力で海原の元へ向かった。

「ごめん!西館も締めてきてくれって頼まれて遅くなった!」

俺は海原に手を合わせる。

《大丈夫。幼馴染みに会って話してたから待ってないよ。》

‥‥幼馴染み。海原にはこの学校に幼馴染みがいることを今知った。そういえば会ったのだってこの間。知らないことの方が多いんだよなぁ。

「あのさ、海原。俺、お前のこともっと知りたい。」

《なんで?》

「俺ら‥‥友達だろ?だから、帰り道質問攻めするから!覚悟しとけ!」

ちょっと友達と言うまでに詰まった。
他にも言いたい事はあったから。

でも、次の彼女の言葉でその場が凍る。

《ごめんなさい。私、友達にはなれない》