「あ、俺が鍵返してくるから靴はいてそこで待ってて。」

これも手伝い!といい、私から鍵を取って職員室に向かう。それぞれ部活も終わったのかグラウンドも静かだった。

私は3年D組から靴を取り履いて夏宮を待っていた。

「‥‥舞白?なにやってんの?」

そう言って後ろから話しかけられる。夏宮の声ではない少しやる気のない声。でも、その声はとても安心する声で‥‥

「こんなとこで1人何してんのさ。帰らないのか?」

それは私の幼馴染みの


ーーの声だった。