「俺が毎日海原んとこ行ってやるよ!それなら毎日寂しかねーだろ!」

その言葉にびっくりした。こんなに私のことを思ってくれてる人がいるって。さっき会ったばっかりなのにそうではない気がした。

《いい人なんだね。》

私はつい笑ってしまった。声は出ないけどね。

「約束だからな?」

そう言って小指を出してくる。

私はコクリと頷き、夏宮に合わせる。

「ゆびきりげーんまーん嘘ついたら針千本飲ーます、指切った!」

彼が楽しそうに歌うと、ニコッと笑って見せた。

これが彼との約束で


私にとって初めての約束でした。