教室に入ったら、やっぱり注目された~。

はるはカッコイイからな~…

彼女とか出来たら私のこと構ってくれなくなるのかな…

ちょっと寂しいよねw

席ははると離れてるな…

自分の席に座ってそう思ってたら、

前の席の子が振り向いて、聞いてきた。


「あのっ!佐藤さんは、瑶君と付き合ってるの?」

「海姫でいいよ。あと、付き合ってはないよ。」

「そっか。私、矢波かおり。よろしくね?」

「矢波さん、よろしくね。」


精一杯笑顔を作ったけど、

この子、性格悪そう。

多分、はるに近付くために私と仲良くしようとするんだと思うな。

昔からこういうの、多かったからわかるんだよね。

『かおり』って呼んだら怒りそう…

プライド高いんだろうな…


「ねぇ。私、佐藤海姫。海姫でいいよ。よろしくね!」


後ろを向いてそう言ったら、


「え!?あ、私、飯塚愛夢(いいづかあむ)。愛夢って呼んでね!」


結構びっくりしてたな~。

愛夢か…

仲良くなれそう!

後ろの矢波から舌打ちが聞こえたのはスルーしよ。