海姫と愛叶と買い物に行った日の夜のこと。

愛叶はもう寝てる。

机をはさんで向かいにはお父さんとお母さんがいる。

俺は、衝撃的な話を聞いたんだ。



「――――――夏休み終ったら、海姫ちゃん、この家で暮らすから。」

「はっ…?」


冗談を言ってるとは思えないほど真面目な顔でそう話すお母さん。

たぶん、冗談じゃないと思う。

いきなりのことに変な声がでた俺は、

口を開けたまま閉められない。

当たり前だと思う。

好きな奴と一緒に暮らすんだから。

こうなるのが普通だと思う。