「昨日はすいませんでした。俺が雨に濡れて
風邪ひいたのを看病してくれて─」

「風邪?!大丈夫なん?」

「お母さん」

「風邪...そんな事言って!どうせ結羽のこと体目当て何だろ!俺を騙そうなんて!いい度胸だな!!」

「ち、ちが─」

私が違うといおうとした瞬間高橋くんがそれを止めた

「そう思われても仕方ないかも知れません。
俺は寺田を大事にします。傷つけたくないし、無理やりなんて絶対に嫌だ。
俺にとって、寺田...ぃゃ結羽さんは大きな存在なんです。
交際を認めてください。お願いします。」

そう言って高橋くんは深く深く頭を下げた

「お父さん、私からもお願いします。」

私も高橋くんに続いて頭を下げる

「お父さん、娘の恋邪魔すると?翼君もいい子みたいやし許しちゃったら?結羽だって、子供じゃないんやけ、ね?」

「っ...ゎかった。」

その一言に私と高橋くんが勢いよく頭を上げて顔を見合わせた。

「やったー!─」

「で!も!」

私達の喜びを遮るようにお父さんが

「俺の前でいちゃつくの禁止!遅くなる時は連絡する!いいな!」


「うん!ありがとー!」

嬉しくて嬉しくてお腹のあたりがクッとなる

嬉しさのあまり私が高橋くんに抱きつくと

高橋くんは優しく頭をなでてくれた。

「言ったそばからいちゃつくな!!」

「ご、ごめんなさい」

「みんな家に上がって!話も解決したんやけ、みんなでご飯でもたべよか!」

「いぇーい!高橋くんと一緒にご飯が食べれる!」

「おじゃまします。」

「ご飯ができるまで結羽の部屋で待っとってねー」


「はーい」


結羽end