教室で私は女子の皆さんと男子に質問攻めにされた

「結羽〜♪おめでと〜!王子と付き合うことになったんだってね!」


「う、うん!ありがと!」


親友に嘘つくのはきつい、ごめんね、咲ちゃん。


「おまえらさきつけー」

そう言って入ってきたのは、数学の先生で

目が合うとニコッと笑いかけてきた。

どうしてそんな平気な顔でいれるの?


「〜...じゃぁこの問題を寺田といてみろ」


「え」

どうして私なの当ててほしそうな人や手を上げている人だっているのに、なんで?

「寺田〜、お前わからないのか?また、昨日みたいに教えてやろうか?」ニヤニヤ


昨日、みたいに...


「ゃだ、ゃ、」

「先生、寺田気分悪そうなので俺保健室連れてく」

「え、あ、おぅ、わかった...」

「寺田」

そう優しく呼ばれて上を向くと、高橋くんは

おいでと言って私の手を引いて保健室まで連れていった