結羽side

バンッ!

へ?誰か助けて!...


?!?!?!

「た、高橋くん!!!」


「な、なんで高橋がいるんだ!」


「...別にたまたま通りかかっただけ」


「な、なら出ていけ、今俺は寺田に勉強を教えている所だ」


「教えてるようには聞こえなかったけど?それに寺田の格好からしておかしいだろ」


「っっ」


「ほら、寺田後ろ向いて」

「え?」


シュル


手の圧迫感が消えて自分の血液が一気に流れ込んできて熱い。


「手、大丈夫?」


そう言って手を差し伸べてくれる高橋くん。優しいな

前までの冷たさ、どこ行っちゃったんやろ。


「うん、大丈夫。ありがと!」


先生は悔しそうにこっちを見ていた