隣の部屋と格差社会。




「どんなアイロンが欲しいんだ?」

「え?どんなって…。」


どうしよう、具体的にはないんだけど。


「長持ち、するやつで。」


なんとか絞り出したにしては、意外といい条件だ。


それから何件か電気屋さんを回って、アイロンを吟味した。


そのうちに出来た新たな条件は、大手のメーカーのものであること、そして長時間放置したときに自然と電源が切れること。


この2つが加わった。


これがなかなか、条件全て揃うものがなくて。

いや、あったんだけど結構な値段だった。

ものすごく安くて、良いものを。なんて、高望みをするつもりはないけど。


でも、高かったんです。ものすごく。


というわけで、5軒目と思われる電気屋さんに入店。

やっぱり親切な佐渡さんは、文句ひとつ言わずに付き合ってくれる。


それどころか、色々アドバイスまでしてくれて。


『デート』という感じではないけど、隣に居られるだけで嬉しい。