動悸が治まらないまま、部屋の前で佐渡さんと別れた。
自分の部屋に入った途端、なんだか足に力が入らなくてその場に座り込んでしまう。
二人で出掛けるだけなのに。なんで、こんなに嬉しいの。
そこを突き詰めれば、最近悩んでいたことの答えが出そうな気がする。
でも。
今はそんなことしてる場合じゃない。
早速お化粧に取り掛かろう。
だって、佐渡さんに少しでも可愛いって思われたい。
下地を塗ると、その日の肌の調子が分かる。今日はなかなかの不調気味。
このところきちんとケアしてなかったからな。
こんなことなら、念入りにケアしとくんだったな。
でも、後悔したって仕方がない。今は全力を尽くすのみ。

