隣の部屋と格差社会。



どうしてここに居るの?偶然?


いつもお世話になってます、とか、こちらこそ、とか当たり障りのない挨拶を交わすけど頭の中には疑問しかなくて。

自分が何を話しているかもよく分かってない。


「今、お時間ありますか?お話したいことがあって。」

「あ、はい。どうぞ。」


突然そんなことを言い出した恵美ちゃんのお母さんに、つい承諾してしまった。


どうしよう。話ってなんだろう。

保育園のこと?それとも…。


頭の中はぐるぐる、心臓はばくばくでもう倒れそうだ。

そんな私の前で、席に着きアイスコーヒーを注文している恵美ちゃんのお母さん。


ミルクティーを飲み干してしまった私も、『同じものを』と言ってから気づいた。

あ、私コーヒー飲めないんだった。


ああもう、動揺し過ぎだ。