つるつるの廊下は滑りそうで、慎重に一歩一歩進む。 昼間なのに、きらきら煌めくシャンデリアは、なんだか久しぶりの世界だ。 こんな高級レストランで、昼間から優雅にランチなんて。 食費が大変なことになりそうだ。 つい最近までは、私もこっちの世界の人間だったはずなのに。 「こちらへどうぞ。」 名前を告げると、レストランの奥の個室へと案内された。 ここに、お父さんとお見合い相手がいるのか…。 ウェイターさんが重厚な扉に手を掛けると、心臓がばくばくと高鳴ってくる。