隣の部屋と格差社会。



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「ここか…。」


スマホの力を借りてやっと辿り着いたのは今日、戦場となるホテル。


確か、お父さんが懇意にしてたホテルだ。

何度か泊まったことがある、気がする。


ああ、胃が痛くなってきた。

行きたくないな…。

でも、逃げたくもない。


思いっきり息を吸って、深呼吸をしホテルに入る。


36階のレストラン。


てっきり、日本庭園の素敵な料亭で鹿威しの音を聞きながらのお見合いかと思いきや、指定されたのはフレンチレストランだった。


乗り込んだエレベーターは、ぐんぐんと上へと昇っていく。


同時に、胃の痛さも強まってきて、もう一度深呼吸。


ーーーチーン。


息を整えたとき、エレベーターは目的の36階へと到着した。