ゆっくり回る、 大きな観覧車が見える場所で、 雨の中、 あたしは、あなたと、 出逢った……-- その出逢いを、 あなたは 「運命」という言葉にしました。 そのときあたしは、 正直バカみたいだと思いました。 -‐けど。 -‐今だったら、 そう思ってる自分が居る。 そう思いたいって考えてる、 自分が居るんだ。 全ては多分、 あの観覧車から始まったんだ…… 一章 観覧車