聴いたことない声 振り向くと、女の子がいた。 肩より長めの黒い髪、真っ直ぐな茶色い目、真っ白な肌 ボクは驚いて、言葉が出なかったが 少女が口を開いた。 「良かったら、傘使ってください!」 そう言われた瞬間、昔スバルに読まされた少女漫画を思い出した。 「えっと、君のは?」 「ワタシもあるので!良かったら!…あっえっと、水色は嫌ですか…?でもワタシのはピンクで…えっとえっと…」 「ははっ…」 笑った。 「笑ってくれた!!」