「先生!先生!柚花が柚花が!」
ん…萌ちゃんの声がする…
私はその後意識を失った

「おい!しっかりしろ!佐伯か!おい佐伯しっかりしろ!あー。俺保健室まで連れて行くから保護者に連絡できるか?お前」

「それが、柚花の家族。いないんです。」

「どういうことだ。」

「私、柚花とは中学の時知り合ったんですけど両親共に亡くなってて唯一の家族のお兄さんも柚花の学費とか生活費稼ぐために仕事をしててほとんど家にいないんです。」

「はぁ〜まじかよ。分かった。とりあえず俺が付き添ってるからお前は教室もどれ。」

「はい。柚花のことお願いします。」