よし、今から部活か。 部活の用意しなくちゃな。 机の中の教科書とノートを机から引っ張り出し、 カバンにつめこむ。 ‥‥その時、 「ねぇねぇ」 誰かに声をかけられて、俺は顔をあげた。 「え、俺?」 目の前には女の子が一人立っていた。 肩くらいの長さの髪で、 ちょっと丸顔で、背が小さくて、可愛らしい感じの女の子だ。 たしか、同じクラスだったはず。 話したりとかはしてないけど‥‥ 今日一日教室に居たから、クラスメートの顔はだいたい覚えた。