私は 片桐 李櫻 ( カタギリ リオ )。
はっきり言って私は地味です
眼鏡かけて背中まである髪は雑に結んで
見た目もこんなんで
おまけに性格もオドオドしい
話しかけられても平然を装ってるけど
内心、何言えばいいのかわからくて
素っ気なくなってしまう
小学生の時から1人は慣れてるし
今はそっちの方が楽
休み時間は本がお友達みたいな感じ…
「片桐〜またお硬い本読んでんね〜」
「あ」
私が読んでいた本を
上から取っていった
「これ何語?全然わかんねー」
「返して下さい」
私から取った本をパラパラめくる
彼は同じクラス、そして私の後ろの席の
坡原 聖 ( ツツミハラ アキラ )。
私とは正反対でクラスのムードメーカー
中心的な人
そんな彼は私によく絡んでくる
「聖〜片桐さん困ってるぞ」
クラスの男子が坡原くんにいった
確かに困っているけど
あんまり大きな声で言わないでほしい
女子からの視線が怖い…