1年後―




「陽さーん!お弁当持ったー?」


「あぁ。鞄に入れた」


柊が大学入学を機に俺らは同棲を始めた
俺の職場や柊の大学が近い所に
マンションを借りて
俺が玄関で靴を履くと柊が見送りに来る



「行ってらっしゃい!陽さん♪」


「行ってきます。柊も大学遅れんなよ」


すると柊はムスッとした顔をした
はぁ…


「そうムスッとするな
可愛い顔が台無しだぜ未弥」


そして頬に軽いキスをした

「なっ!?/////」


未弥は呆気に取られていた


こんな日常なら甘くてもいいんだけどな
これからはもっと甘くしてやるよ


俺は玄関を閉める
外の玄関ドアのとこには


『椿院 陽
未弥』―