本当に俺が開けて良いのか分からない…
だが柊の真剣な顔に俺は恐る恐る封をあける
『柊 未弥様
点数…計497点…1位通過
おめでとうございます』
そう書かれていた
柊はドキドキしながら俺の方を見る
「おめでとう柊。1位だよ」
「え…嘘!?本当に!?」
「あぁ497点だって
お前何で3点落としたんだよ」
「あー多分化学かな?1問曖昧な所あったから」
柊は安堵の表情を見せ
机に寄りかかる
「よかった…本当によかった…」
「じゃ、ご褒美のやんねーとな」
パッと俺の顔を見上げる柊
目をキラキラさせていた
「一つ聞くぞ。お前俺の事好きなのか?」
「うん。大好き!!入学式で会った時から
3年間先生の事しか見てなかった
先生…無愛想だけど本当は凄く優しくて
笑顔がとっても似合う…そんな先生が
私は大好き」
「あ、もちろん恋愛としてね?」と付け加える
すげぇ恥ずい事抜かすなおい
「はぁ…じゃあ頑張ったお前の褒美は
お前のその思いに答えてやるよ」
「え!?」
「知りたいだろ?お前の事どー思ってるか」
「し、知りたいけど…!
もう結果分かってるし…
何もここじゃなくても…」
「いや、ここで言う」
「ちょ…待って先生…心の準備が…
「俺、お前の事好きだわ」え!?」
柊は顔を赤くさせる
ずっと言えなかった…
けど、卒業したコイツになら言える
「本当は高2の時から好きだったんだわ
でも教師と生徒だ
言うに言えなかったんだ」
柊は頭をポカーンとさせていた
「最初はただウザい奴と思ってた
休み時間の度に引っ付いてくるし
嫌いなのに甘いもん渡してくるわで
苦手だった
でも、俺を見る度に笑顔で明るいお前を
見てたら段々可愛いと思えてきた
甘い物も苦い物や辛い物に変わった
甘いもん好きなのに俺の為に苦い物を
持ってくるお前が愛らしく思えた
そんでここ5ヶ月で更にお前に惚れた
俺の褒美が欲しくて甘いもん我慢してるし
無理に勉強するしでほっとけない
だから、これから俺の隣にいる権利を
褒美としてお前にやるよ 」

