―3ヶ月後
「やっほ〜先生!!!」
「あ?って柊!?今日、受験日だろ!?」
東〇大学の試験当日の朝
何故か学校に来ていた柊に驚く
「いいじゃーん!!まだ3時間はあるよー?」
「だからと言ってな…予習とかあんだろ?」
「ぶっつけ本番で行くわ!!!
それに先生に会えば御利益あるかもだしw」
「俺にんな能力ねーよ」
「知ってるよ…ただね…会いたかっただけだよ」
明るく喋っていた柊の声が
急にしおらしくなる
あぁ…コイツもコイツなりに緊張してんのか
俺は無意識に柊を抱き寄せていた
柊は物凄く驚いていた
「お前なら出来る。俺の自慢の生徒だからな」
柊の肩が微かに揺れているのが分かった
やっぱ…柊も怖いんだよな
「大丈夫。信じろ、頑張ってきた自分を」
柊の肩の震えが無くなった
「ありがとう先生。来てよかったよ
私、本気でやるね
今までみたいなふざけは無し」
柊はそっと俺から離れる
そして笑顔で
「行ってくるね!!!先生!!!」
「あぁ。大丈夫だからな」
「うん!!!」
柊はそのまま去っていった
その日は緊張と不安で胃が痛くなった
別に俺がしてる訳でもないのに
柊は試験が終わって学校に寄った時に
少し不安気な顔をしていた
大丈夫だ…その不安も直ぐに収まるから
結果が分かるのは3月12日
その日は卒業式と被っていた

