恋綴り〜短編集〜



「分かった」


「え?嘘!?ほんとに!?いいの!?」


「ああ。」


「やったぁ〜!私マジで頑張る!!!」


「で、どこの大学だ?」


「うーん…東〇大学?」


「はぁ!?実力以上ってか…超難関じゃねーか!?」


「だって先生に分かってもらうには
こんくらいランク上げないと!」


「上げすぎだろ!?」



柊は横に置いていた鞄を持ち
ドアに手を掛ける

「先生…私本気で頑張るからね」


いつになく真剣な眼差しに
俺は内心ドキリとした


アイツもあんな顔できんだな
ってか…ハードル高すぎだろ
東〇大学って…うちの高校からじゃ
誰1人行ってないぞ

俺は机と椅子を片付ける為に
席を立った
机を持った時に何かが落ちた
それは柊が俺にくれたのと同じ
チョコレートだった



「いつの間に…」




俺は密かに好物になっていた
チョコレートを食べた

「甘っ」