すると、いきなり目を開け
強く足を踏み込み持っていた
剣の鞘を抜き
刃先を俺の目の前に向けた
いきなりで驚いて尻もちをついた
蒼「…マジの…刀…?」
草薙さんは丁寧に鞘に剣を納め
俺に手を差し伸べた
草薙「すいません、立てますか?」
蒼「あ、うん…」
俺は草薙さんの手を取り
立ち上がった
草薙「すいません。気配を感じたので
つい…お怪我はありませんか?」
蒼「大丈夫だよ!ごめんね、俺の方こそ…」
草薙「いえ…お気になさらず」
草薙さんは俺から手を離すと
もう1度鞘から剣を抜き素振りをする
蒼「何で…刀…」
草薙「居合です」
俺は初めて聞く単語に『?』を
浮かばせていた
草薙「居合いは抜刀術とも言い
鞘を収めた状態で帯刀し、
鞘から抜き放つ動作で一撃を加えるか
相手の攻撃を受け流し
二の太刀で相手にとどめを刺す形
技術を中心に構成された武術です」
草薙さんは丁寧に教えてくれた
蒼「草薙さんは居合いをしているの?
剣道じゃなくて…」
草薙さんは剣を鞘に納め
俺を見た

