「じゃあさ。陽頼がもし期末で
一つでも80点以上あったら
俺、お前の言う事何でも聞いてやるよ」

結生は立ち止まって言った

「何よそれ〜」

「だから、50点以上取った事ないお前が
一つでも80点以上があったらご褒美として
何でも言う事聞いてやるよ」

結生はまた歩き出して
立ち止まった私を過ぎて歩いた


「分かった…私が一教科で
80点以上とったら結生が前に言ってた
好きな子に告白してよ」

少し前に好きな人いるか冗談で聞いたら
真っ直ぐな目でいるよって言われた…

正直悔しかった
ずっと一緒にいたのは私なのに
結生は他の子の事が好き
だけど上手くいって欲しいんだ

好きな人には幸せなって欲しいから

「分かったよ。告白する」

それから私はかなり頑張って勉強した
今までにないくらい必死に