ダン…!
シュッ…!
バン…!

俺が見ているカッコイイ彼女

剣道場に響く竹刀の音

「おーい。神音(カミネ)いつまで剣道部
見てんだよ〜早く体育館行くぞ?」

「やっぱカッコイイな〜草薙さん」

「また見てんのかよ」


俺、神音蒼太(ソウタ)
高校2年のバスケ部所属

俺が部活の合間に見に来る
剣道場では『最強』と
言われている子がいる


草薙 光(クサナギ ヒカル)―



1年にして全国優勝する程の
腕を持っていて
周りから一目置かれている存在


試合を終えた彼女は
端で踏み込みの練習をしている


「いいから行くぞ〜」

蒼「え?ちょっ!?待って!」

「はいはい」


俺は襟を引っ張られ
体育館につれていかれた―